木製のまな板が包丁の刃に優しく、またキッチンにあるだけでおしゃれで人気です。
その中でも、「ヒノキのまな板」が有名ですね。
ヒノキのまな板は適度に油分が含んでいて、乾燥につよく、抗菌作用にも優れているので、木製まな板の中でも人気があります。
しかし、「ヒノキのまな板」と一言で言っても色んなメーカーから販売されていて、ヒノキのまな板初心者にはおすすめはどれのかを知りたいものです。
また、木のまな板を衛生的にカビないように使うにはどのような方法があるのかも気になります。
そこでこの記事では、ヒノキのまな板でおすすめの商品と、衛生的に管理しカビない方法を調べてみました。
これからヒノキのまな板を取り入れてみようと考えている方の参考になれば幸いです!
ヒノキのまな板おすすめの理由と商品
ここでは「ヒノキのまな板」が木製の中でもおすすめの理由と、選び方のポイント、おすすめの商品を解説します。
ヒノキのまな板がおすすめの理由
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ヒノキのまな板がおすすめの理由はいくつかあります。
まず、耐久性と耐水性があること。
ヒノキは密度が高く非常に耐久性があり、耐水性も高くて腐りにくいため水まわりに最適な木材です。
適度に油分を含んでいるので乾燥にも強く、傷ができても削り取る事ができるので長く使うことができます。
二つ目は、包丁が傷みにくいこと。
ヒノキのまないたは刃物に優しい柔軟性のある素材で、包丁の刃を傷つけにくく刃こぼれの予防になり、包丁の寿命を延ばします。
また、包丁の衝撃を吸収してくれるので手が疲れにくいのもメリットです。
ヒノキのまな板を使うと包丁の当たりが良いので食材が切りやすく、調理のストレスが軽減されるとの意見もあります。
三つ目は、抗菌作用があることです。
ヒノキには、αカジノールやヒノキオールなどの複数の抗菌成分が含まれ、天然の抗菌性があります。
細菌の増殖を抑えるのに役立ち、まな板自体も腐りにくく長期間使えることがメリットです。
そして最後に、見た目と香りです。
ヒノキのまないたは美しい木目と滑らかな質感があり、キッチンに自然な温かみが加わり、置いているだけでもオシャレです。
また、αピネンやフィトンチッドなどの香り成分が多く含まれていて、リラックスさせる効果があります。
温泉の浴槽などにも使用されていますよね。
香りが弱くなったら、表面を削ると再び香りが強くなり、キッチンでリラックスできてしまいます。
ヒノキのまな板選び方のポイント3つ!
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「ヒノキのまな板」と一言に言っても、種類や金額に違いがあります。
ここではそれぞれどのような違いがあるのか確認し、より良いものを選ぶことができるよう、「ヒノキのまな板」を選ぶ3つのポイントをご紹介します。
合板製よりも一枚板を選ぶのがおすすめ
「ヒノキのまな板」には「合板製」と「一枚板」がありますが、長く使うなら「一枚板」がおすすめです。
「一枚板」は1本の木からまな板をそのままの形で作ります。
「合板製」はいくつかの木を合わせた板のことです。
「一枚板」は高額なため費用はかかりますが、表面の傷が多くなってきたときに削ることでまた使えるようになり、菌への耐久性があり腐りにくいため、メンテナンスと削り直しを繰り返すことで長期間使用することが可能なのが特徴です。
「合板製」は安く購入できますが、継ぎ目に水が入り込みカビが生えてしまうおそれがあり、一枚板のように削ることもできないため、寿命は短いのが特徴です。
削り直しができるよう厚さ3cmくらいがおすすめ
「一枚板」のまな板を選択した場合、削り直すことで長く使えるため、厚めのまな板を選ぶことがおすすめです。
薄いものだと削れる回数が減ってしまい、長く使えないことと、反ったり割れたりするおそれがあります。
とは言え、厚すぎるものを選ぶと重くなってしまい洗うのが大変というデメリットが発生するため、厚さ3cmほどのものをおすすめします。
木目の模様に注目
木目には曲線のものと直線のものがあることを意識したことがありますか?
まな板の木目には板目(いため)と柾目(まさめ)という2種類があります。
板目は木目が曲線の模様で、柾目は木目が直線の模様です。
曲線か直線か見た目の好みもありますが、柾目だと割れたり反ったりが起こりにくい特徴があり良いのですが、一本の木から作れる数が少ないため、板目よりも高価です。
板目は包丁の当たりが良く、手や腕が疲れにくいメリットがあります。
木目によって特徴があることを知ったうえで、どのまな板を選択するかの判断材料としましょう。
ヒノキのまな板のおすすめ商品
これぞホンモノ!厚さ30mmの一枚板
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ヒノキのまな板でおすすめの、厚さが30mmあるもので、国産吉野桧です。
丁寧に使えばしっかり味が出て、水に濡らせばヒノキの良い香りが広がりますよ。
東屋のヒノキの一枚板まな板
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日本の素材と技術を生かした質の高い商品が魅力の東屋(あずまや)で販売している、ヒノキの一枚板。
こちらもおすすめの厚さ30mmで、長く使える一品です。
見た目に一目ぼれ。丸型ヒノキのまな板
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手軽に試せるミニサイズの一枚板
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ヒノキのまな板を衛生的に使うには
ヒノキのまな板にいくら抗菌作用があるとはいえ、使い方を間違えると衛生的ではありません。
ここではヒノキのまな板を衛生的に使うためのおすすめの方法をご紹介します。
使う前に水で濡らす
木製まな板は使う前に必ず両面水で濡らしサッと布巾でふき取ります。
木を濡らすことでまな板の表面に水の膜ができ、食材の匂いや油などがまな板に染み込みにくくなります。
お寿司屋さんや和食の料理人が包丁を使う前に必ず濡れ布巾でまな板を濡らしているのを見たことがきっとあるでしょう。
「木の表面を濡らす」という、たったこの一手間で食材からの匂いや色、油移りを防ぐことができます。
両面を使う
プラスチックやゴム製のまな板でも使い分けるのと同様、肉や魚についている菌が野菜に付着するのを防ぐために、両面使って肉や魚を切る面と野菜を切る面で使い分けましょう。
ワンポイントの焼印などを目印にすると分かりやすいですよ。
また、両面にこだわらず、違うまな板をもう一つ用意し使い分けるという方法がより安全で衛生的ですね。
早く洗う
木製まな板は使用後はなるべく早く洗うことが大切です。
時間が経つと、切った食材の匂いがこびりついて取れなくなってしまったり、色移りや染みの原因にもなります。
肉や魚などの生ものを切った時は、スポンジやたわしでしっかり洗い、洗剤のすすぎ残しがないように洗い流しましょう。
包丁で強くたたくのはNG
ヒノキのまな板は柔らかい木材のため、包丁の刃で強く叩くと大きな傷が入ってしまったり、まな板が削れてしまうので、叩く調理には向いていません。
金たわしを使わない
汚れをしっかり落とすには、金たわしが良いのでは・・・と思う方も居るかもしれませんが、金たわしはまな板を傷つけ、ボロボロになってしまうためNGです。
普通の亀の子たわしやシュロたわしで、まな板を水で流しながらゴシゴシこすり洗いするのがおすすめされています。
ヒノキのまな板をカビないようにする方法と取る方法
次に、ヒノキのまな板をカビないようにする方法とカビを取る方法をご紹介します。
せっかく長持ちすると思って買ったヒノキのまな板がすぐにカビてしまったら、悲しいですね。
まずはカビを付けない努力、そして付いてしまったら早めに取りましょう。
カビないようにする方法
まずはカビないようにはどうすべきかを確認していきましょう。
洗剤をしっかりと洗い流す
ヒノキのまな板は使ったらすぐ洗うことがおすすめですが、洗剤を使った場合はすすぎ残しがないようしっかりと洗い流すことが必要です。
洗剤のすすぎ残しがあると雑菌繁殖の原因となり、カビが生えやすくなりますので要注意です。
洗った後は水気を良く切り、風通しの良い所で陰干し
ヒノキのまな板に関わらずですが、木製まな板の黒ずみやカビの原因は水気を含んだまま保管していることです。
キッチンペーパーやきれいな布巾でしっかりと水気をふき取り、なるべく風通しの良いところで陰干しすることが必要です。
また、直射日光に当てるとすぐに乾くのではと思いますが、直射日光に当ててはいけません。
急激な温度変化や乾燥によって反ったり、ひび割れてしまうことがあります。
キッチン用アルコールスプレーで除菌
まな板を拭き上げた後にキッチン用アルコールスプレーを全体に吹きかけ殺菌することによって黒ずみやカビ菌の繁殖を予防できます。
アルコールはすぐに揮発するのでふき取る必要はなく、また、キッチン用アルコールスプレーはほとんどの市販品が体に害がない成分が主体なので安心です。
まな板スタンドに立てて横向きに保管
まな板を縦向きに立てた時下になる側面、木口(こぐち)と呼ばれる部分は、最も乾きにくく、黒ズミやカビが発生しやすい箇所です。
立てて保管する場合はこの部分に水が溜まらないように横向きに立てる方が良いです。
どうしても縦にしか立てることができない場合は、しっかりと水気を切ってから立てて保管することで防ぐことができます。
穴あきタイプのまな板であれば、フックで吊るすと地面との接地面がなくカビを防ぐことができますよ。
ヒノキのまな板のカビを取る方法
せっかく奮発して購入したヒノキのまな板にカビが付いてしまっていたら、それはショックですよね。
初期であれば対策できますので、確認していきましょう。
やすりがけをする
まな板の表面にカビが発生している場合は、その部分をやすりがけをして削り取ることができます。
削りすぎないよう注意して、まな板の安定感を損なわないよう均等に削る事が大切です。
ただし、まな板の奥まで黒カビが生えているような場合には効果はありません。
重曹で磨く
まな板に重曹をふりかけて磨くことで、表面についたカビを取るという方法があります。
キッチン用のクレンザーでも良いです。
ただし、これも木の奥に生えたカビには効果がありません。
まとめ
キッチンにあるだけでオシャレなヒノキのまな板でおすすめの商品と、衛生的に管理しカビない方法を調べました。
ヒノキのまな板をキッチンに取り入れると、お手入れは少々面倒なように思いますが、包丁の刃に優しかったり、しっかりメンテナンスをすれば長く使え、刃当たりの良さから切っている方も疲れないし香りと見た目に癒されるという、メリットがたくさんで長い目で見るとコスパの良いものです。
ヒノキのまな板を選ぶポイントは
- 合成板よりも一枚板
- 削り直しができる3cmほどの厚みがあるもの
- 木目の模様に注目する事
この3点です。
初めてヒノキのまな板を取り入れるのにお手軽な、一枚板のミニサイズも販売しているので、一度試してから本格的に取り入れるのもおすすめです。
ヒノキのまな板を衛生的に使うには
- 使う前は水に濡らす
- 両面を使って食材によって使い分ける
- 使ったら早く洗う
- 包丁でたたかない
- 金たわしをつかわない
これらを守って使うと、衛生的に管理することができます。
また、木のまな板を使う上で一番心配なのが、カビです。
カビないように対策できることは
- 洗剤はしっかり洗い流す
- 洗った後は水気を良く切り、風通しの良い所で陰干し
- キッチン用アルコールで除菌する
これらのことをしておきましょう。
洗剤が残っていることで、カビ雑菌繁殖の原因となり、湿気もまたカビの原因です。
まな板を洗ってふき取った後に、キッチン用アルコールふきかけておくと効果的ですので試してみてくださいね。
万が一、これだけ対策をしてもカビてしまったら、
- やすりがけをして取り除く
- 重曹で磨く
このようなことを試してみてください。
木の奥に生えてしまったカビには効果がありませんので、初期でやっつけましょう。
一見めんどくさそうなヒノキのまな板のメンテナンスですが、プラスチックやゴム製のものもしっかり洗って除菌することは同じです。
キッチンに心躍るツールがあると、その家事も楽しくはかどるものです。
ヒノキのまな板を取り入れる際の手助けとなれたら幸いです!